中学3年生の皆さん。
入試本番が目前に迫ってきました。
首都圏の私立高校入試は1月中旬から。 埼玉県公立高校入試は2月下旬。
この冬休みが、まとまった学習時間を確保できる最後の期間です。
今回は、入試国語で結果を出すために、この冬やるべきことを整理してお伝えします。
国語は「センスの教科」だと思われがちです。
しかし、入試における国語は、論理的に解ける教科です。
出題者は、必ず本文中に正解の根拠を用意しています。その根拠を正しく見つけ、正しく答える技術。これは、正しい訓練によって確実に向上します。
「今から国語をやっても間に合わない」という声を聞くことがありますが、それは正確ではありません。読解の「センス」を磨くには時間がかかります。しかし、入試問題の「解き方」を習得することは、この1〜2ヶ月でも十分に可能です。
冬休みに取り組むべきことを、3点に絞ってお伝えします。
1. 過去問演習と分析
過去問は、ただ解くだけでは効果が薄い教材です。
まず、入試本番と同じ時間設定で解いてください。50分なら50分、きっちり計って取り組む。時間配分の感覚を体に染み込ませることが目的です。
そして、採点後が本番です。間違えた問題について、なぜ間違えたのかを徹底的に分析してください。選択肢問題であれば、正解の選択肢がなぜ正解なのか、本文のどこに根拠があるのかを特定する。不正解の選択肢がなぜ不正解なのか、どこが本文と矛盾しているのかを確認する。記述問題であれば、模範解答と自分の解答を比較し、何が足りなかったのか、どう書けば満点になるのかを検討する。
この「やり直し」に、解く時間の2倍以上かけてください。それが過去問の正しい使い方です。
2. 知識事項の継続学習
漢字の読み書き、語句の意味、文法事項。これらは入試で必ず出題され、かつ学習量に比例して得点できる分野です。
読解問題は、その日の調子や問題との相性で点数がぶれることがあります。しかし、知識問題は違います。知っていれば取れる。知らなければ取れない。シンプルです。
入試当日、「あと1問」の差で合否が分かれることは珍しくありません。その1問を確実に取るために、知識事項は毎日継続して学習してください。1日10〜15分で構いません。積み重ねが、入試本番で効いてきます。
3. 自学時間の確保
オンライン授業や冬期講習を受講している方へ。
授業を受けることと、自分で問題を解けるようになることは、別の話です。
授業で「なるほど」と理解しても、実際に自分で解いてみると手が止まる。これは国語において頻繁に起こることです。授業で学んだ解法を、自分一人の力で再現できるかどうか。これを確認するには、自分で問題を解く時間が不可欠です。
授業がある日でも、必ず自学の時間を設けてください。むしろ、授業で学んだ直後こそ、自分で演習して定着させる最良のタイミングです。
最後に、学習習慣について一点。
冬休み中、「勉強しない日」を作らないでください。
年末年始はイベントが続きます。家族との時間、友人との約束もあるでしょう。それ自体は否定しません。
ただし、1日のどこかで必ず学習時間を確保してください。
たとえ2時間でも、1時間でも構いません。「今日は特別だから」と学習をゼロにする日を作ると、そこで積み上げてきたリズムが崩れます。入試本番まで、学習を継続すること。これが最も重要です。
受験勉強は、最後の最後まで結果が動きます。
12月の時点で合格圏に届いていなくても、この冬で逆転した生徒を何人も見てきました。逆に、余裕があったはずなのに、冬に手を抜いて本番で失速した生徒もいます。
残り1〜2ヶ月。まだ十分に時間はあります。 正しい方法で、必要な量を積み重ねてください。
この冬の過ごし方が、合否を決めます。